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「花鳥画」
花鳥画は平安時代から、描かれるようになりましたが、鎌倉時代には狩野派、雪舟などがかなり描きました。
四季の花鳥を同一画面に配列しているのは、平安時代からで、日本の花鳥画の特色ともいえます。
花の美しさや鳥の愛らしさを詠んだ歌は古くからありましたが、絵や彫刻で表すことはありませんでした。
彼らの濃彩画と並んで、淡彩画や水墨の絵もつくられました。
風景画の内容をもったこれらの花鳥画は小品で日本向きでした。
桃山時代には、城の大建築に合わせて濃彩花鳥画が描かれました。江戸時代も城の装飾画でしたが、文治政策によって自由に鑑賞できるようになったので、花鳥画はいよいよ盛んになりました。
又、商工業者の上層部にも愛好されるようになってきました。 後に、尾形光琳と、光琳派が出てきました。明・清の花鳥画を学んだ諸派は、写生主義と装飾性をうまく調和させて、町人上層と文人に流行しました。これが明治時代にひきつがれ、現在に至っています。
「四君子」
もとは中国の画で、蘭、竹、梅、菊を描いたものです。 気品の高い君子にたとえられ、陶淵明、王子猷らが愛賞しました。年中掛けて楽しめます。
「四季草花」
四季の代表的な花を組み合わせたもので、年中掛けられます。
松竹梅
松、竹は冬の寒さに耐えて緑を保ち、梅は厳寒のあと花を咲かせるので、古来より「歳寒の三友」と呼び、めでたいものとして画題にされています。
中国で金の時代に王澹游が描いた歳寒三友図、皇甫の松竹梅、元の時代にそれを題材にした張伯淳の詩があり、明になってこの三つが「歳寒三友」として流行しました。そしておめでたい意味をもつようになりました。
- 梅は、寒を凌ぎ春に先んじて開き、香りは花の中の君子のようであるところから、古来より好んで描かれる。白梅、紅梅、墨梅など。竹松と並んで「歳寒三友」蘭、竹、菊といっしょにして「四君子」となります。
- 竹は、まっすぐで節のあるのが、風雅なおもむきがあるいうことで喜ばれます。
文人書家の好むものであった。石を配して「竹石」、蘭を配して「らん竹」、人物を配しては「竹林と覽人」など。
竹に雀、竹に虎は、古来より一種の習慣になっている画題です。
- 松は、百木の長で、万年の寿を保って、四季常に緑なので、長寿を祝うのに用いられる。
「四季花鳥」
四季の代表的な花と鳥を組み合わせたもので四季ごとに掛け変えて楽しむ事が出来ます。
たとえば、梅にうぐいすは最も好まれた画題で多くの人達に飾られています。
- 春
花は牡丹、梅、藤、桜、椿、ツツジなど。
鳥はうぐいす、キンケイ(キジの仲間で山地に生息)、キビタキ(林につがいで住む)、コウライウグイス、ミヤマホウジロ(林や藪に住む)、雀、白セキレイ
- 夏
花は柳、ヨシ、睡蓮、ハナショウブ、野ばら、かきつばた、アヤメ、あさがお、あじさい。
鳥は小鷺(こさぎ)、ツバメ、カワセミ、シジュウカラ。
- 秋
花は芙蓉(ふよう)、菊、リンドウ、カエデ、キキョウ、萩、ススキ。
鳥は、キジ、サンジャク、ノゴマ。
- 冬
花は南天、寒椿、福寿草、蘭、三茶花。
鳥はタンチョウ、オシドリ、オナガ(平野の雑木林に住む)、キジバト、ヤマガラ。
このように春、夏、秋、冬の四季の花と鳥の組み合せの画題を楽しむだけではくなく、年に四回程、四季の掛けかえ時に虫干しも兼ね、空気に触れさせ、適度な長期保存方法として役に立っています。
たとえば、京都智恩寺のサイトなどでは
雪舟天橋立(国宝)の画がごらんになれます。また智恩寺のその他の画の一覧はこちら
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