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版画が多く売られている理由はいくつかありますが、まず考えられることはバブル崩壊後、経済の低迷が続いていて、高額な油彩の売れ行きが悪く、売る側も買う側も安価な版画に移行したのではないかという事と、以前の版画ブームとは別に、新たな版画愛好家が生まれていることも事実です。
作家が直接描いた油絵や水彩などをコレクションしている金銭的に余裕のあるコレクターとは別に、比較的若年層の人達が、ファッション感覚で版画を購入しているのです。
それではなぜ版画かと申しますと、購入する側からすると、油彩や水彩を描いている著名な作家の作品を「安く」楽しめるからです。
また版画の技法によって油彩画風、水彩画風、パステル画風に制作できるので、原画(油彩・水彩)の雰囲気も味わえるし、色彩がきれいで明るく、ファッション性にも富んでいるからです。最近は贈答用などにも版画は多く使われています。
また住宅事情も版画が売れている要因の一つです。最近の住宅の壁には重厚な油絵の額よりも、シンプルな版画の額のほうが、マッチしているからです。
別の角度で見てみると今、多くの人達の心が疲れています。
お気に入りの絵は疲れた心を癒してくれ、見ていると心がなごみ癒されます。このような癒し目的の絵は、重々しい油彩画よりも気軽に飾れる版画を選ぶ人が多いようです。
これらのさまざまな理由で、今、版画が多く販売され購入されているのかと思われます。
メールマガジン<No.006にて掲載したものです>
2000/06/11作成
<制作する側からみての版画について>
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